スミレ静のつぶやき

南の島 沖縄から発信するのんびりつぶやきブログ

名も知らぬ花

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 庭先に咲く派手ではない(地味とは思わない)けれど、名も知らない花を紹介しましょう。沖縄の四月はすでに汗ばむ陽気で、入学式等の行事を行う体育館では汗だくになったものです。今年はずいぶん涼しくて、いつもの蒸し暑さもなく、かえって乾燥しているように思います。沖縄本島からさらに南の島では、三月末に海開きをしていた事もあります。今年は四月、これからというところでしたが、昨今の、新型コロナウイルスによる、緊急事態宣言をうけ中止となっています。サークル活動をしてはいますが、活動の拠点となる施設も閉館しているので、スーパーへの日用品の買い物以外、外出も自粛し、ほとんど自宅ですごしているところです。目に見えない敵に不安がつのるところではありますが、日々、終息を願ってやみません。小さな庭での、草花に癒される毎日を、写真に切り取ってみました。春に咲く花々は可愛らしく、それは時を待ち、それぞれの出番を心得ているようです。

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ビタミンC

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 名前はピタンガといいます。別名「スリナムチェリー」「ブラジリアンチェリー」とも呼ばれ、アセロラに似たトロピカルフルーツです。アセロラに似ていますが、味はそれほどでもありません。ただ、ビタミンCの含有量がより多く含まれています。樹木や葉は頑丈で台風にも強いのですが、果実は傷みやすく、実より種の方が大きいように思われます。花は梅の様で小さく可愛らしいうえ、香りも素晴らしいです。赤い実を楽しみに待っていると、食べごろを心得た輩に横取りされる事もしばしば。野鳥も多いのです。素人の楽しみなので、収穫量はそれほどでもありませんが、実る過程は四季の変化を感じさせます。

 

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うりずんの季節に

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でいごの花

 近くの公園で、でいごの花が咲いています。ここ数年気付くことがなかったので、しばらく見入っていました。1967年「沖縄県の花」として選定され、街路樹や公園などでみかけます。根の力が強く、家の近くに植えると「やしきこーさー(屋敷壊サー)」と呼ばれ、庭木としては適しません。

 

 

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うりずん

 沖縄では初夏の頃のことをうりずんといいます。「潤い初め(うるおいぞめ)が語源とされ、冬が終わり大地に潤いが増していく時期をいいます。うりずんは、若葉が一斉に芽吹き、草花は彩りを増して大地を潤していく、そんな様子が目に浮かぶ言葉です。このうりずんのころに咲くでいごの花はとても鮮やかです。ただ、見事に咲くとその年は台風の当たり年との言い伝えがあります。そんなうりずんの季節を探しては、短い沖縄の春を楽しんでいます。