スミレ静のつぶやき

南の島 沖縄から発信するのんびりつぶやきブログ

沖縄の行事

  沖縄地方で、旧暦3月の清明の節に行われる墓参の行事です。しーみーとよんでいます。清明(せいめい)は二十四節気の第5で三月節(旧暦2月後半から3月前半)です。現在広まっている躰定気法では太陽黄経が15度のときで4月5日頃を指します。その日を入りとし、4月中はお墓参りを行います。さて、4月も中旬に入りしーみーもピークをむかえています。あちらこちらの墓で掃除やビニールシートを敷いて食事をする風景がみられます。しーみーは旧盆、ジュウロクニチとともに先祖祭祀を代表する行事のひとつです。新暦の4月の中旬、週末に多く、その間にできなかったところは、ナガリシーミー(流れ清明)といって、旧暦5月に入ってから行います。一般的には、家庭・親族間の行事ですが、集落単位でしーみーの日を決めて一斉に行う地域もあります。門中やハラ、チュチョーデーなど呼び名や範囲は異なりますが、それぞれの集団が親族のお墓に集まります。お墓に重箱、酒、茶、線香、ウチカビ、果物、お菓子等を供えます。先祖祭祀というだけでなく、親族間の親睦を深め、集団の結束を確認し、固める役割の大きい行事として捉えられています。ウガンの後、墓前で重箱を広げて食べます。最後に、なんなんだ!このお墓は?と思った方のために;沖縄のお墓は、本土とはかなり形が異なります。写真で紹介するお墓は亀甲墓といいます。墓室の屋根が亀甲の形をしているため、この名がついています。この他に破風墓、屋形墓というのが沖縄における多いお墓の形式となっています

 

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